わたしと小鳥とすずと(作:金子みすず)
わたしが 両手を ひろげても
お空は ちっとも とべないが
飛べる 小鳥は わたしのように
地面を はやくは走れない
わたしが からだを ゆすっても
きれいな 音は でないけど
あの鳴る すずは わたしのように
たくさんな うたは 知らないよ
すずと 小鳥と それから わたし
みんな ちがって みんないい
人には得手不得手があるけれど、誰が一番なんてことはないんだよ。
学校で勉強が出来る、出来ない。運動が得意、不得意。
不得意だからといって、それがダメだなんて誰が決めたんだろう。
社会が勝手に決めた、単なるものさしじゃないのかい?
今のままでいいんだよ。みんな違って、みんないい。
お互いの個性を尊重し合えるような、そんな社会を作りたいな。
雨に濡れても( Raindrops Keep Fallin' On My Head )
降りしきる雨が僕を濡らす
小さな寝床で足がはみ出るように
何もかもしっくりしない
頭から僕を濡らす雨はまだ降り続いている
だから太陽に一言言ってみた
ちょっと酷くないかい
寝てないで仕事しろよ、って
頭から僕を濡らす雨はまだ降り続いている
でも一つ判っていることは
僕は雨のせいで憂鬱になったりしないし
もうすぐ幸せが僕に会いに来るはず
降りしきる雨が僕を濡らす
でもそれで泣き腫らしたりしない
泣いたって何もならないし
こぼしたって雨は止まないから
僕は自由だし
煩わされることもない
映画「明日に向かって撃て」の挿入歌、私が青春時代によく耳にした曲です。
当時は、雨が降ってくるとこの曲を流すシャレた店がありました。
大人になって訳してみると、曲の素晴らしさ以上に歌詩が素敵なことに驚かされます。
単なる雨の日の歌ではなく、これは人生への応援歌なんだ。
リストラにあって、これからどうしたらいいんだろう?
失恋して、これからどうやって生きていけばいいんだろう?
そんな時、「僕は自由だし、煩わされることもない」……という言葉は、勇気を与えてくれます。
悲しいことがあった時、辛いことがあった時、一度じっくりと聴いてみて下さい。
YouTubeで聴くことが出来ますよ。
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