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| Q13・・・ 一般には知られていませんが、加工の仕方は大切ですか? |
A13・・・とても大切です。マルチビタミン・ミネラルを例にとって説明しましょう。
まず天然か合成品かということですが、ビタミンEやβカロテン以外は合成品でも体内での作用に大きな違いはありません。もちろん天然に越したことはありませんが、その場合は各栄養素がバランスよく配合されているかどうかが重要です。「すべて天然素材を使用」となっていても、栄養バランスが悪ければ意味がなくなってしまいます。それでなければ、合成でも構わないと思います。ただし、ビタミンEの場合は、合成品ではなく天然のものをお勧めします。
合成のビタミンE(all-rac体)には、d体の光学異性体であるl体が混合されています。一方、天然のビタミンEはd体(RRR-)のみで、成分の表示で見分けることができます。なお天然のビタミンEをさらに安定化するために、エステル誘導体に変えたものを天然型ビタミンEと呼んでいます。
ビタミンEの生理活性は、合成品より天然品の方が高く、効力にも差があります。その理由ですが、ヒトの肝臓内にはd-α-トコフェロール(天然ビタミンE)と強い親和力を持つタンパク質があり、このタンパク質がビタミンEを識別・選択して、肝臓から組織へ輸送するかどうかを決めているからです。
天然のβカロテンは「オールトランス型」と「シス型」が混ざっていますが、合成βカロテンは「オールトランス型」のみです。オールトランス型は、体内でビタミンAに変化する効果についてはシス型よりも優れています。一方、シス型は活性酸素を抑え、がんを予防する効果に優れているなどそれぞれ一長一短があります。トータルで考えると、両方が混ざり合った天然βカロテンに軍配が上がります。
なお天然素材といえども、農薬や有害成分を取り除く加工が施されていなければ意味がありません。超臨界抽出法などで野菜やハーブに含まれる農薬や有害成分を除去する加工が必要です。
ビタミンやミネラルのサプリメントというと、打錠タイプが主流ですが、これですと熱加工が必要となり、ビタミンを破壊してしまう恐れがあります。一番理想的なのは、NASAの宇宙食と同じエンハンストドライ製法で粉末化しハードカプセルに詰めるやり方ですが、コスト面で非常に高くなります。
また水溶性ビタミンの体内残存を持続させるエスターシー加工、脂溶性成分の吸収率を高めるナノカプセル加工などが施されていれば理想的です。
ミネラル同士は、腸管内で互いに吸収阻害を起こします。これは、一人しか入れないドアに3人も4人も殺到して、互いに譲り合わない状態を指します。そこでマルチミネラルは、ミネラル同士の吸収阻害が起こらない製造法。例えば、酵母のミネラルなどを使ってキレート化するのが理想的です。
どのような加工が施されているかによって、吸収率、体内利用率が大きく違ってしまいますので、購入の際は販売員から詳しく説明してもらうのが良いでしょう。こちらで質問しても、説明出来ない販売員? その場合は、購入しないことが基本です。 |
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| Q14・・・ 今までのサプリメントの研究法に問題はありますか? |
A14・・・一つには、ネズミの実験結果を優先した研究であったことが挙げられます。ネズミと人の体重差は2000倍ありますので、ネズミに食べさせた量の2000倍食べないと結果が出ない? そんな意見を述べる学者がおりますが、ネズミと人とでは薬剤に対する感受性が異なりますので、2000倍ほどの差にはなりません。しかし、ネズミで効果があったものが人でも同様の効果があるのか?……という点は、多くは仮説にしか過ぎませんでした。そこで新しく登場したのが、DNAチップを使用した研究方法です。DNAチップは、人の体に2万5千個あるとされる遺伝子の配列や働きを解析できるツールで、1990年代半ばにアメリカで開発されたものです。
DNAチップを用いて分析すると、これまでの常識とは違うことがいろいろと分かってきました。例えば、コラーゲンやヒアルロン酸は高分子体のため、体内に直接吸収されません。また吸収される場合、消化酵素によって低分子になってしまうので飲んでも「効果がないのでは?」と主張する学者がおります。しかし、最近の研究ではコラーゲンやヒアルロン酸の遺伝子発現が報告されており、吸収される吸収されないといったことに関わらず、人の代謝に影響を与えていることが分かっています。 |
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| Q15・・・ 今までのサプリメントの製造法に問題はありますか? |
| A15・・・これまでは、健康によいされる素材を闇雲に組み合わせて製品作りをしていました。しかし、DNAチップの研究では、食品にはメリットばかりでなくデメリットが存在することも明らかになっています。そこで新しい製品開発は、主要成分のメリットを活かし、デメリットはカバーするといった素材同士の組み合わせが重要になってきます。良いもの同士を組み合わせても、かならずしもよい結果が得られるわけではないのです。DNAチップを使うことで、遺伝子的にみて正しい配合や組み合わせが明らかにされつつあります。 |
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| Q16・・・ 薬事法違反での取り締まりは、どのように行なわれるのでしょうか? |
A16・・・サプリメントは、医薬品のような効能・効果を表示することが出来ないため、たびたび薬事法違反で捕まる業者が後を絶ちません。例えば、サプリメントのパッケージに「血糖値を下げる」という効能・効果表示をした場合、このサプリメントは一旦「医薬品」と見なされます。医薬品の製造・販売には承認・許可が必要なため、このサプリメントは「無承認無許可医薬品」という位置づけとなり、薬事法第68条に違反するということで取締りの対象になります。
これまで東京都が薬事法上「不適」と見なした表示例としては、次のようなものがあります。「目に良い」「視力回復」(ブルーベリー)、「お肌つるつる」「美肌」「美白」「若返り」(コラーゲン、ヒアルロン酸)、「二日酔い予防」「肝臓に良い」(ウコン)、「アンチエイジング」「体の抗酸化」(CoQ10)、「体脂肪の燃焼」(L-カルニチン)、「疲労回復」(酸素水)、「おしっこスッキリ」(カボチャ種子)、「飲むだけで痩せる」「代謝の活性化」「メタボの改善」「デトックス」(ダイエット食品)……など。
しかし、ここまでくると表示がまったく出来なくなってしまうため、「何に使ったらよいのか」かが消費者にまったく伝わりません。厚労省サイドは「表示が欲しければトクホを取ればいい」と切り返しますが、トクホを取得するには1億円以上の投資が必要なため、中小企業では難しいといった問題点が山積しています。
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| Q17・・・ 21世紀型のサプリメントとは、どのようなものですか? |
A17・・・2009年11月、金沢大学医学部・金子周一教授らは、消化器がんに特異的に働く1800個もの遺伝子を突き止め、9割の確率でがんを判定できる技術を開発し発表しました。採血した血液からRNAを抽出し、DNAチップを使って消化器がんに特異的な遺伝子の働きを測定することで、がんの有無を知ることが可能になります。
サプリメントに関しても、今後はDNAチップを用いて遺伝子発現が起こる素材を見つけることが重要となるでしょう。例えば、ザクロやブドウの皮に含まれるレスベラトロール、玉ねぎの皮に含まれるケルセチンには長寿遺伝子を活性化させる働きがあります。また不老長寿の仙草として知られる冬虫夏草の成分にも、クロトー遺伝子やサーチュイン遺伝子を発現させる働きがあることがわかっており、サプリメントとしてすでに製品化されています。このように将来的には、がんや生活習慣病の予防、アンチエイジングといった「予防を目的」とした遺伝子発現を促すサプリメントが主流となっていくことでしょう。 |
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| Q18・・・ これまでにニセ物を販売していたというケースは、あるのでしょうか? |
A18・・・ニセ物で昔、話題となったものがいくつかあります。例えば、アガリクスが日本に出始めた頃、マッシュルームをアガリクスと称して販売していた業者がありました。厳密に言うと、もちろん問題です。しかし、アガリクス(姫マツタケ)の学術名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」、マッシュルーム(ツクリタケ)の学術名は「アガリクス・ビスポルス」と言って、マッシュルームもアガリクスの仲間なんですよね。
キチン・キトサンは、カニ殻を加工して製造します。まずカニ殻からキチン質を取り出して、さらに脱アセチル化しないといけません。しかし、ただのカニ殻粉末をキチン・キトサンと称して販売して問題となった業者がおりました。
ニセ物よりもはるかに多いのは、「有効成分の含有量が、表示よりも少ない」というケースでしょう。以前もコエンザイムQ10などで、問題となったことがありました。有効成分がほとんどないのであれば、効果も期待出来ないし、大変な問題だと思います。
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| Q19・・・ 天然由来のサプリメントだから安全、というのは本当ですか? |
A19・・・化粧品(香料などは、化学合成品の方が安全な場合も多い)もそうですが、天然由来だからといって、かならずしも「安全」であるとは言えません。古いケースでは、クロレラ事件というのがあります。クロレラには、フェオフォルバイドという物質が含まれており、多量に摂取すると日光過敏症による皮膚炎を引き起こします。昔は、この事実を業者が把握しておらず、皮膚炎が起こっても「好転反応だ」と説明していました。現在では、フェオフォルバイドを加工の過程で取り除いていますので問題はないはずです。しかし、外国産の粗悪品などを購入した場合には、起こる可能性があります。
またイチョウ葉には、アレルギー物質であるギンコール酸が含まれています。銀杏採りに行って、手が真っ赤に腫れた経験はありませんか。これも加工の過程で除去してあれば、問題ありません。問題が起こるとすれば、サプリメントではなくイチョウ葉を煎じたお茶を飲む場合です。注意が必要です。
カルシウムの補給源としてよく使われるのが、ドロマイトです。ドロマイトとは石灰石が海中で変化して出来る苦灰石という石で、産地によってはヒ素やカドミウムが検出されることがあります。これも加工の段階で除去してあれば、問題ありません。
血栓を溶かすということで話題となっているものに赤ミミズ(ルンブルクスルベルス)があります。ミミズは土を食べて生きているので、やはり田んぼなどで養殖したりすると体内にヒ素が蓄積します。どのような環境の場所で養殖しているのか、ミミズの餌は何をあげているのか、などのチェックが必要です。 |
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| Q20・・・ 量を多く飲めば、それだけ効果は期待出来ますか? |
A20・・・理屈では、そうなのかもしれません。しかし、取り過ぎによる過剰症や吸収率の問題などもあり、すべてが当てはまるとは言い切れません。最近になって分かってきた例では、コラーゲンがあります。
コラーゲンは、グリシンとプロリン、またプロリンが水酸化されたヒドロキシプロリンなどで構成されたたんぱく質です。たんぱく質は、消化酵素によりアミノ酸やペプチドに分解されて吸収されるため、「コラーゲンを飲んでも意味がない」と主張する学者もおります。しかし、摂取実験をしてみると、ヒトの場合であっても皮膚のコンディションが改善されたりします。つまり効果があるわけです。
では、この矛盾をどう説明したらいいのか?
以前は、「プラモデル理論」というものがあり、分解されてもまた体内で材料が組み立てられてコラーゲンになる。だから、量を沢山摂取すればいいということで、1日1万mgなどといった製品も出ています。しかし、この理論に変わって登場してきたのが「シグナル理論」です。
実は、コラーゲンの材料は体内にアミノ酸プールという形で存在していますので、問題はいかにコラーゲンを作る指令を出す線維芽細胞を活性化させるかということです。コラーゲン合成にシグナルを送る成分があれば、コラーゲンそのものは少ない量でも「コラーゲン合成は起こる」という考え方。ポイントは、コラーゲン以外に何と何を組み合わせるのかということです。この問題は、多量に摂取すれば結果が出るというものではなく、大切なのは組み合わせだということを示唆しています。
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| Q21・・・ サプリメントは、いつ取るのがよいですか? |
A21・・・基本的には、食後です。食後は、胃腸の消化活動が活発で、サプリメントの成分が早く分解され吸収されるからです。特に脂溶性のビタミンなどは、食品の中に含まれていた脂肪分によって吸収率が高まります。例えば、βカロテンなどは脂肪分がない時だと吸収率が10%ぐらいですが、脂肪分が十分にあると50〜60%にまで高まります。どうしても脂肪分の殆ど無い食事の場合には、牛乳を一緒に100ml程飲んでおくとよいでしょう。
一方、水溶性のビタミンなどは、約3時間程度で排泄が始まります。そのため、1日3回、毎食後に取るのが理想的です。
もし1日1回ならば、いつ摂取するのが理想か?
吸収率からいえばすきっ腹の朝食後ですが、体内残存率からいうと夕食後ということで、何とも言えません。少なくとも朝と晩の2回に分けて飲むと問題がないと言えます。 |
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| Q22・・・ 怪しい商品、業者の見分け方はありますか? |
A22・・・いくつかのポイントがあります。まず薬事法では、効能・効果表示が禁止されています。従って、商品のパッケージに効能・効果表示が記載されていれば当然アウトですが、はっきり明記されていなくても「大げさな表現(言葉だけではなく絵、写真なども)」や「○○医学博士のお墨付き」といった過大な表現がされたものは、怪しんだ方がよいでしょう。販売業者についても、誇大宣伝やオーバートークしているようなところは要注意です。
複数の商品を扱っている業者の場合ですが、中には「どの商品も1か月分一律1000円」などといった広告を打つ会社があります。しかし、元々の原材料費が違うわけですから、商品によってそれぞれ値段が異なる方が自然です。原材料が高いものなのに価格を1000円で納めようとすれば、当然有効成分の量を減らさないといけませんし、その結果、飲んでも効果が期待出来ないことがあります。価格というものは「素材によってそれぞれ違うものだ」ということを前提に考えないといけません。
価格が異常に高過ぎる、あるいは安過ぎる。この場合も、注意が必要です。なぜならば、正統な理由なくして一般市場価格と大きく異なることは有り得ないからです。疑問があれば、思い切って聞いてみましょう。一般にメーカー→1次問屋→2次問屋→小売店→消費者……という具合に、流通経路が長いほど価格は高くなります。また派手なコマーシャルなどをやっている業者は、価格を高めに設定しがちです。一方、メーカー直販の場合は、当然安くなるのが普通です。
同じ素材でも、品質やランクの違いによっては価格が異なってきます。「希少価値のある素材を使用しているので高い」と説明する業者もいます。しかし、希少価値の素材であればあるほど、それを手に入れるには「企業の信頼性」「企業の財力」「企業の開発力」などがないと無理な話です。どう考えても潰れそうな企業なはずなのに「最高級の商品」などとウソぶいている話には、注意が必要です。
そして、絶対購入してはいけないサプリメントの極めつけは、「有効成分の含有量表示がないもの」です。普通は、1カプセルあたり○○を何mg配合……といった表示がパッケージなどに書かれています。配合量が分かれば、1日の目安量が分かりますし、また過剰摂取を防ぐことにもなります。しかし、サプリメントの中には有効成分の名前はあっても、どのくらい含まれているかという表示が明記されていないものが存在します。その多くは、「ほんの気休め程度にしか入っていない」場合がほとんど。飲んでも効果が期待出来ませんので、購入してはいけません。
以前は「1年分をまとめて買うと割引」などということが、よく行なわれていました。しかし、現在は特商法で過剰販売を禁止しています。従って、初めからまとめ買いを勧めるような業者は、要注意です。購入する側としては、まずは1〜2か月分ぐらいを購入し、体質に合うか合わないかをチェックします。特にアレルギー体質の人は、注意が必要です。
さて1か月飲みました。何も起こりませんでしたので「効果なし」と判断してもよいのでしょうか。これは難しい問題ですが、サプリメントは医薬品ではありませんので、効果を期待するには「3か月〜半年」くらいの期間は必要です。まず1か月飲んでみて違和感がないのであれば、もう少し飲み続けてみることも大切です。
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| Q23・・・ サプリメントの販売方法で、一番の問題点は? |
A23・・・一般には、「薬事法違反」「誇大広告」と思われています。しかし、多くの業者の最大の問題点は、食事のバランスを無視して機能性食品を販売している点だと思います。
どういうことかと言うと、体調不良や病気の主な原因は「毎日の食事のアンバランス」と「ビタミン・ミネラルなど微量栄養素の不足」から来ています。そこで、一番は「どのような食生活をしているのか」を聞き出し、不足しているものがあれば「マルチビタミン・ミネラル」などの商品を勧めます。多くの日本人は、野菜不足から来るビタミン・ミネラル、植物由来の抗酸化物質が不足しているため、まずはその補足からアドバイスすることです。
しかし、大多数の販売業者は「血圧が高い人には○○」「糖尿病には○○」、がんの予防には「免疫を高める○○」、脳梗塞には「血液をサラサラにする○○」という具合に機能性食品だけを勧めているケースがほとんどです。これでは、根本的な解決にはなりません。
まずは、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)の見直しからカウンセリングして、その上で必要な栄養素のアドバイス、それでも改善が無理ならば機能性食品のお勧め……という具合に3段構えでカウンセリングしてくれる業者を選ぶことが、まず基本だということです。
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| Q24・・・ 健康雑誌の記事は、信用出来ますか? |
A24・・・すべてとは言いませんが、「CM記事」も多いので注意が必要です。「CM記事」というのは、雑誌や新聞に広告を載せるのであれば、特集を組んであげるという条件で掲載されたものをいいます。
例えば、次号の特集が「コラーゲン」だったとします。出版社はいくつかのコラーゲンを製造しているメーカーに電話して、特集を組むので広告を載せてもらいたい、とお願いします。もしも広告を載せてもらえないのであれば、「コラーゲン特集」はボツ!になるわけです。先に広告料を確保してから、特集を組む。つまり特集の内容は、広告を掲載したメーカーに都合の良い内容になってしまうわけです。
雑誌を読んだ読者は、そのサプリメントに興味を持ちます。そして、広告に掲載された業者に電話し商品を注文する。こうして出版社とサプリメントメーカーとの持ちつ持たれつの関係が出来上がります。
以前、九州に本社がある健康専門の新聞社から電話がありました。「○○のサプリメントに関する原稿を書いて欲しい」というので、快く引き受けて原稿を送ると、今度は「そのサプリメントを製造している企業をいくつか知っているだろう。一枠30万円だが、広告を載せるようお願いして欲しい」と言われました。いくらなんでも執筆者に営業させるなんて有り得ない話なのでお断りしたら、「それならばこの企画はボツです」とあっさり言われてしまいました。原稿料に関しても「うちの新聞に名前が載れば有名税みたいなもので、原稿料はありません」という始末。今にも潰れそうな新聞社のクセにまったくもって酷い話です。結局、タダで原稿を書かせ、広告を載せてくれるスポンサーを集めさせるという手口。開いた口が塞がりません。今は倒産していることを祈るのみです。
また取材を受けている側が「サプリメントの専門家か?」というと、かならずしもそうとは限りません。医師や大学教授といった肩書だと「専門家っぽく」見られますが、そのサプリメント成分について専門的な知識を持っている人は、そう多くはいません。少しかじった程度の浅はかな知識を鵜呑みにすると、後で大変なことになりかねませんので注意が必要です。
P.S
つい最近のお話ですが……全国どこの書店でも売っているキヨスクでも売っている某有名週刊誌の編集者から、私に電話が……。「あなたの記事を書きたいので、取材に応じて欲しい」というので、私は「どうせCM記事でしょう。1ページいくらなんですか?」というと、数十万円という回答が……。もちろん、私はお断りしました。
お金が惜しいからでは、ありません。全国版の某有名週刊誌ですから、顔写真付きで記事が掲載されれば、大変なコマーシャル効果が期待出来ます。しかし、実力もない私の仕事が記事として掲載されるにはおこがましい話ですし、何と言ってもヤラセはダメです。マスコミというものは、もっと公明正大でニュートラルでないといけないんです。
テレビに出演しているから実力のある先生?
本人の実力とテレビの露出度とは、関係がありません。芸能人とは、違うんです。
本を書いているから実力のある先生?
果たしてご本人が書いた著書なのかどうか……。私自身、○○医学博士、○○薬学博士の健康本を沢山書いてきました。もちろん、ゴーストライティングですが……。その上、講演の台本までゴーストしています(ここだけの話)。 |
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| Q25・・・ サプリメント会社の社員は、皆さん健康ですか? |
A25・・・一般の人と変わりません。健康な人もいれば、病気を持っている人もいます。もちろん良いサプリメントであれば、それを毎日摂取することで健康維持は出来ます。これは、事実です。また病気になったとしても、それぞれの症状に対応出来る商品があれば、切り抜けることが可能かもしれません。
しかし、多くの中小企業では、数多くの商品を取り扱えませんし、また販売店は在庫を抱えなくてはいけないので、やはり取り扱う商品の数には限りがあります。そこで、自社商品にだけこだわっている社長ほど、病気になりやすいとも言えます。確かに「自社商品しか自分は飲まない」という姿勢は立派だと思います。しかし、数少ない商品ではあらゆる病気に対応出来ませんので、やはり柔軟な物の考え方が必要です。
また一流メーカーの社長であればあるほど顔が知られていますので、うっかり病院にも行けない。結局、病気を悪化させてしまう方が多いも事実です。
では、社員は?……というと、意外と自社商品を飲んでいない人が多いのです。理由は、給料が安くて買えないのは分かるとしても、中には「効果がない商品なので飲まない」という社員が多いのも事実。でもそれは、漁師が養殖ハマチを食べなかったり、農家の人が農薬栽培の野菜を食べないのと同じです。どんな分野でもそうですが、やはり社員やその家族が愛用しているような商品を選ばないといけません。
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| Q26・・・ 掘り出し物って、あるんですか? |
A26・・・基本的には、無いと思って下さい。まず商品を「高品質、中品質、低品質」に分けたとします。価格も「高価格、中価格、低価格」に分けます。このうち、一番多い組み合わせはどれかというと、中品質-中価格です。普通の商品を適正な値段で購入する。これが一番多いわけです。次に多いのが、低品質-中価格、低品質-高価格ですが、低品質のものはどんなに安くてもやはり買わないほうが無難です。理由は、効果も期待出来ませんので……。
掘り出し物というと、一般には中品質-低価格でしょうか。特にメーカー直販などの商品に多いような気がします。
高い技術力を持っている企業の中には、高品質-中価格の商品を扱っている場合がありますので、これは絶対お勧めです。高品質というのは、素材が良いという以外にも加工技術が優れている場合を指します。例えば、コエンザイムQ10をナノカプセル化している場合、吸収率が約5倍高まります。同じ30mg配合商品でも、力価が5倍高い、つまり150mg相当というわけです。しかし、高品質ですので千円や二千円で販売していることはまずありません。低品質-高価格は存在しても、高品質−低価格は存在しないのです。高品質なものを低価格で販売したら、会社は赤字になってしまいますから……。
従って、初めから安くて良いものを選ぼうとする考え方が、間違っています。サプリメント購入の基本は「中品質のものをお値打ち価格で」「高品質のものを適正価格で」と覚えておいて下さい。 |
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| Q27・・・ ネットオークションの商品って、安いんですが? |
A27・・・確かに安いですが、購入のお勧めは出来ません。どのような場所で保管され、管理されていたのかが分からないからです。中には、賞味期限スレスレの商品もあります。まず食品ですから、高温多湿、直射日光が当たる場所には保管出来ません。腐ることはないにしても、品質が劣化すれば効果も期待出来なくなります。
やはりメーカーまたは販売代理店から直接購入することが、基本です。代理店の場合は、ふつうキャッシュで商品を箱買いし、返品は出来ません。返品出来ないということは、商品は「貴重な財産」ですので、当然保管や管理には気を配ります。
問題なのは、委託販売の場合です。以前、冷凍青汁配達のアルバイトがありました。冷凍にされた青汁を車のクーラーボックスに積んで、短時間で購入者に配達するというものです。しかし、中にはいい加減なアルバイトもいて、保管出来ずに一度解凍してしまった青汁を自宅の冷蔵庫で冷凍し直して配達する。しかし、一度解凍したものは、袋の形が変形しているわけです。結局、苦情が殺到して「冷凍青汁配達」は中止になった……などの話がありました。 |
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| Q28・・・ サプリメントのプロの条件って、何ですか? |
A28・・・自称サプリメントのプロや○○博士という方は、ゴマンといらっしゃいます。しかし、その多くは、サプリメント本を読んで知識を頭に詰めた座学にしか過ぎません。プロになるには、品質の違いについて厳しく見極めることが出来ないとダメなんです。
例えば、植物由来のものですと、種類、産地、栽培方法、収穫時期、加工の仕方……などによって、有効性が違ってきます。また1日当たりの摂取目安や他成分との相乗作用によっても異なりますので、これらを総合的に判断する力がなくてはいけません。例えば、一般にブルーベリーといっても6種類もあり、ジャムに使うものとヨーロッパで医薬品に用いられているものでは種類が違います。風邪によいとされるエキナセアも9種類あり、うちサプリメントに使用されるのは3種類。花粉症によいとされる甜茶も4種類のうち、効果があるのは1種類のみです。またプロポリスは、ブラジル産、ヨーロッパ産、中国産によって有効成分が異なりますし、ハチ毒反応を抑えるための熟成期間の知識や色や臭いによる品質の見分け方が必要です。
このような力を身につけるには、本を読んだだけの座学では無理で、実際に製造現場で研究したり、開発したりといった経験が必要になってきます。
それ以外にも、医学的な知識がないと良きアドバイザーにはなれません。例えば、C型肝炎の方が、肝臓によいとされるサプリメントを飲んでいたとします。C型肝炎が進行すると肝臓内での鉄分の代謝が滞り、活性酸素を発生させる原因になります。そこで、鉄分の多いサプリメントを今度は控えないといけないことになります。これが分かっていないと、逆効果になってしまいます。
またナトリウムの取り過ぎで高血圧になっている人は、日本人のうち4割にしか過ぎません。残りの6割は、ナトリウムとは別の原因で高血圧症になっています。カルシウムやマグネシウム、カリウムなどの不足でも高血圧になりますので、個人的な要因を総合時に考えてサプリメントの提案をしていく力がないといけません。
αリポ酸を摂取すると、震えや動悸を引き起こす「自発性低血糖症」を発症する方がたまにいらっしゃいます。その理由は、SH基と呼ばれる構造を持つ薬やサプリメントを服用すると起こる体質的なもので、日本人の約8%が当てはまります。症状が起こったら、直ちに摂取をストップしないといけません。このあたりもサプリメントのプロにとっては常識の範疇ですが、そのことさえ知らず症状を悪化させてしまう「プロもどき」が非常に多いんです。
自称プロ、プロもどきは多くても、本当のプロという人はそれほど多くは存在しないということです。 |
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| Q29・・・ 実験データを改ざんしていた、という話はないですか? |
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A29・・・一番有名なのは、アガリクスデータ改ざん事件というのがあります。マウス実験ですが、アガリクスのがん阻止率が99.4%とキノコの中で一番、といったデータでした。メシマコブのがん阻止率が96.5%、エノキタケ81.1%、キコブタケ87.4%、カワラタケ77.5%、ヒラタケ75.3%、シイタケ80.7%……ですから、確かにアガリクスのがん阻止率が一番高いわけです。問題は、使われていた数値が4箇所の実験データ(東京大学、国立がんセンター、三重大学、東京薬科大学)を寄せ集めしたものだったのです。
元来、実験というものは同一条件で行なわないといけません。しかし、このデータは4箇所が別個に行なったデータを張子の虎のようにつなぎ合わせて作ったものだった。それぞれの機関の実験は、条件もマウスに飲ませた量も異なりますので、一つのデータとしてつなぎ合わせることなんて出来るわけがありません。それを都合の良い所だけを張り合わせて、結果としてアガリクスが一番だというデータに改ざんしてしまったわけです。アガリクスはそれなりの効果があるサプリメントではありますが、このような創作はいけません。
なお作ったご本人は、「がんに効くキノコ」などキノコ博士として有名な元大学教授でしたが、亡くなり方が胃がんという皮肉な結果になってしまいました。
研究者が胃がんで死亡……これはダメか?!……というと、一概にそうとも言えません。大学の先生って、サプリメントの研究はすれども、自ら愛用している人は少ないんですよね。効果を客観的に見るんだったら、そのサプリメントを勧める販売員や社員の健康状態を見るのが一番。「自社製品は効果がないので飲まない」という社員も多いので、飲んでいるにせよ飲まないにせよ、病気がちであれば「飲んでも効果なし」と判断してもよいでしょう。
ところで、上述のようなデータ改ざん事件は、それほど多くありません。
最も憂うべき問題は、他社商品のデータをいかにも自社商品が行ったデータのように装って発表していることです。つまり「他人のふんどしで相撲を取っている」ケースが非常に多いこと。
アガリクスに関しても、当初は三重県にある某研究所が出した姫マツタケに関するデータしかありませんでした。もちろん国産のアガリクスですので、ブラジル産や中国産のアガリクスのデータとしては使えないわけです。しかし、多くのアガリクス製品が、某研究所のデータを無断着用して使っていました。中には「姫マツタケは偽物のアガリクス」などというトンでもない業者も現れましたが、これでは空いた口が塞がりません(姫マツタケは、アガリクス・ブラゼイ・ムリルの和名です)。
にがりに関するデータも、熊本県立大学・奥田拓道教授を中心とする「天然にがり研究会」が行った実験データしか存在しませんでした。しかも当時のデータの中には、「ダイエットに関するもの」はありませんでした。しかし、ダイエットによいということでブームとなり、全盛期には30社余りのメーカーが乱立していたわけです。「天然にがり研究会」が実験に使用していたにがりは、静岡県の某メーカーから提供されたにがりでしたので、残りの29社は「データなしで、にがりを販売していた」というわけ。
本当に効果があるのかないのか? きちんとデータを取っていない製品が実は多いんです。これこそが、最大の問題点です。
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| Q30・・・ ブームを仕掛けて作り出すことは、可能ですか?? |
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A30・・・資金に余裕があれば、不可能ではありません。昔行われていたのは、1千万円ぐらいお金を出してメーカーがテレビ番組を買い取ってしまうのです。例えば「○○がダイエットによい」という健康番組を作り、そこでメーカーのCMを流す。視聴者は「まさかテレビ番組がウソをつくことは無いだろう」ということで、その情報を信じて購買に走るというパターンです。
大食い選手権の出場者が、実は撮影の後で食べたものをトイレで吐いていた……バラエティー番組ならばいざ知らず、健康番組でのヤラセは不味いですね。
その後、結局「発掘○○」といったヤラセ番組が問題となり、チェックが厳しくなりました。また視聴者の方も「どうせヤラセだろう」という疑問を持つようになってきたので、もし仕掛けたとしても昔のようには成功しません。メーカー側もそのことを熟知しています。今は姑息な仕掛けを考えるよりも、ストレートにジャパネット○○のようにテレビショッピングにお金をかけて宣伝している企業が主流になっています。でも……コマーシャルしない商品の中に「隠れた一品」があることも事実なのですが……一般の方は、それを知る手段もない。仕方の無いことですが……。
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| Q31・・・ 信頼出来る企業って、どんな企業ですか? |
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A31・・・日本は法治国家ですから、法律を遵守するのが基本です。当たり前のことですが……。以前、「買ってはいけない不動産物件」という本の中に、「電信柱に広告を貼っているものはダメ」というのがありました。理由は、許可を受けない限り「電信柱に広告を貼ってはいけない」からです。つまり、その不動産屋はその時点で法律を犯してしまっている。従って、販売物件だって「違法建築あり」と思うのが常識だろうというわけです。
これは、サプリメントにも当てはまります。薬事法に違反するような「誇大広告」「誇大宣伝」をしているところからは買わない。「返品を受け付けない」「クーリングオフを説明しない」「1年分まとめ買いをさせる」、これらも法律違反ですから買ってはいけません。
あと社員が商品について「詳しく説明出来ない」ところもダメですね。社員教育をきちんとしていない企業ですので、やることすべていい加減、もちろん商品の品質だっていい加減と見てよいでしょう。また「社員がコロコロ入れ替わる」「社員のノルマがきつい」「売り上げ至上主義」といった企業は、まず社員を大切に扱っていません。社員を大切にしない企業は、お客様に対しても「金づる」という考えだけで、大切にしないと思ってよいでしょう。お客様の健康を第一と考え、家族のように親切に相談に乗って上げられる企業、そんな会社からサプリメントを購入することが基本です。
そのためには、企業側はしっかりとした原点を持つことです。そもそも創業者がサプリメントを販売しようと思ったきっかけは何なのか。「金が儲かるから」ではダメなんですね。「自分が病気がちだった」「家族の中に病人がいた」「どうしたら健康になれるのか、真剣に考えた」「サプリメントを通じて、多くの方に健康になってもらいたい」……そういった「思い」というものがなくては、良い商品は生まれません。もしもお客様が、自分の両親だったら? 兄弟姉妹だったら? 果たして効果のないものを飲ませますか? 買わせますか?
自信のある企業は、社長も社員もその家族も、みんなが自社製品の愛用者になっている企業なのです。サプリメントに限らず、社員自らがその会社の商品を愛用しているようなものでないとダメなんです。保険会社にしても、社員が加入する保険と顧客に紹介する保険とでは「内容がまったく違う」「社員用保険は優遇されている」、これっておかしくないですか? サプリメント業界に限らず、そんな企業があまりにも多いことに憤りを感じています。
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| Q32・・・ 「100%天然由来」「昔ながらの製法」って、魅力的に聞こえるのですが? |
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A32・・・確かに魅力的ですね。サプリメントで大事なことは、「安全であること」「効果があること」、そして「コストが安いこと」です。合成であっても「安全」で「効果的」で「コスト安」であれば、それに越したことはありません。例えば、ビタミンCの場合、合成のアスコルビン酸でも体内では同じ働きをします。
ビタミンCの科学名はL-アスコルビン酸で、光学異性体のD-アスコルビン酸はビタミンCとは呼びません。天然と合成のビタミンC分子は、まったく化学構造が同じものなのです。摂取しても「これは天然」「これは合成」とヒトの体が見分ることは出来ません。もし「天然ビタミンC」の方が優れているというのであれば、ビタミンCそのものではなく、天然のものにはバイオフラボノイドなどビタミンC以外の成分も含まれており、これらの成分が吸収や体内での代謝をサポートしているためです。例えば、アセロラのビタミンCの場合、吸収面で優れています。そこでアスコルビン酸の中に柑橘類抽出物(ヘスペリジン)を少し加えるといった工夫をすれば、吸収率がアップします。
従って、マルチビタミンを購入するのであれば、100%合成品ではなく、合成ビタミン以外にも植物抽出物などが含まれているものを選べば、価格的にも安く、上記の問題をクリアすることが出来ます。
すべてを天然素材で揃えると難しくなる場合があります。例えば、マルチビタミン・ミネラルの場合。それぞれの栄養素が不足している分だけ補えれば良いのですが、天然素材でその凸凹を調整することは極めて難しい。ベースは天然素材にして、凸凹の微調整に合成品を使えば問題はなくなります。
その意味では、100%天然由来にこだわる必要はありません。化粧品でも100%天然では、すぐに雑菌が繁殖して腐ってしまう恐れがあるため、合成パラベンなどの使用が一般的です。
ところで、「天然ビタミン神話」は、いつ頃生まれたのでしょうか?
調べていくと「フィンランドスタディ」に辿り着きます。これまでがんを予防すると考えられてきたβカロテンですが、1985〜93年まで行われたフィンランドの喫煙男性29133人を対象とした調査で、毎日20mgのβカロテン(合成)摂取群の肺ガン発生率が18%も増加したという結果が発表されました。一方、βカロテンとαカロテン、リコピンを含有したサプリメントを肝硬変の患者さんに摂取してもらったところ、肝硬変から生まれる肝臓がんの割合が半分以下に下がったという報告もあります。天然由来のβカロテンには、他のカロテノイドも含まれていますので、実験のようにβカロテンだけとか特定の栄養素のみを摂取することには、どうも限界があるようです。
また天然のβカロテンは「オールトランス型」と「シス型」が混ざっていますが、合成βカロテンは「オールトランス型」のみです。オールトランス型は、体内でビタミンAに変化する効果についてはシス型よりも優れています。一方、シス型は活性酸素を抑え、がんを予防する効果に優れているなどそれぞれ一長一短があります。トータルで考えると、両方が混ざり合った天然βカロテンに軍配が上がります。
「昔ながらの製法」というフレーズも魅力的ですが、ケースバイケースですね。例えば、魚の油の場合、ヘキサンなどの有機溶媒を使わない点では評価出来ますが、ゆっくり油を絞っていたのではその間、酸化が進んでしまいます。品質保持の点では、昔ながらの製法も考えものなのです。まずは「安全であること」、そして「効果があること(吸収や代謝がよいこと、有効成分が劣化しないこと等)」、さらに「コスト高にならないこと」、以上をトータルで考えて判断すれば良いのではないかと思います。
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| Q33・・・ 購入するのであれば、100%オーガニックでないとね? |
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A33・・・グルーポンおせち料理は、なぜ失敗したのか?
21000円のおせち料理が、半額の10500円。届いてみたら、中身がスカスカ、見本とぜんぜん違う内容。その原因は……。
一流料亭のおせち料理でさえ、最大300食ぐらいしか注文を取りません。なぜかって、年末におせちの食材をすべて集めることが困難だからです。おせちの食材は、年末に注文が殺到します。その食材を供給するメーカーだって、長年のお付き合いがありますから一社のみに食材をあてがうなんてしないわけなんです。つまり、どこも品薄のため、大量のおせち料理を作ること自体無理なんですね。
同様に「100%オーガニック」の化粧品やサプリメントを作るのは、大変困難なことでもあります。もし可能だとすれば、会員制の数量限定販売か、自社農場を北半球と南半球の数箇所に持っている一部上場企業だけと思って下さい。もちろん「100%オーガニック」製品が、存在しないわけではありません。でも購入する前には、ちゃんと確かめてから購入することです。
東京都内のスーパーには、有機栽培表示の野菜が5%ほど出回っています。しかし、実際に有機で作られているのは10分の1程度って知っていますか?
魚沼産コシヒカリ米は、実際の生産量の20倍も出回っているという事実をご存知ですか?
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| Q34・・・ サプリメント会社の社長ががんに……その時点で、飲む気を無くしたのですが? |
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A34・・・これは、よくあるパターンですね。考えて頂きたいのは、がんの予防は総合点勝負だということです。一般にがんによいというサプリメントは「免疫を高める作用」があるものです。しかし、免疫を上げただけでは、がんを防ぐことが出来ません。英語や数学の得点だけを上げてもダメで、英国数理社の総合点で勝負出来ないとダメなんです。
がん細胞は、すぐに生まれるものではありません。まず発がん性物質と呼ばれるものがあり、これを摂取することから始まります。これを防ぐには、ニトロソアミンを解毒するビタミンCのほか、緑黄色野菜に含まれる葉緑素、アブラナ科の野菜に多いインドール類、トマトやニンジンなどに含まれるクマル酸などの摂取が必要です。
次に発がん性物質は、体内で活性酸素を発生させて細胞の遺伝子に傷を作ります。これを防ぐには、ビタミンCやE、カロテン、ポリフェノールなどの抗酸化物の摂取が必要です。さらに遺伝子が傷付いて変異が起こっても、これを修復する酵素が働けばがんは防げます。これには、葉酸やビタミンB12といったビタミンB群の摂取が必要です。
以上のように「免疫さえ高めればがんは防げる」という考え方は間違えで、まずは毎日の食事のバランス、特にビタミン・ミネラル、そして植物由来抗酸化物の摂取が基本なのです。前述のワタミの宅配弁当ではありませんが、ビタミン・ミネラルは1日の必要量を摂取しているようで、実は摂取出来ておりません。そこで、不足に関しては「マルチビタミン・ミネラル」の摂取も考えておかないといけません。これらをトータルに考慮した上で、やっと「免疫を高めるサプリメント」の登場となるわけです。
どんなに免疫力を高めるサプリメントを飲んでいたとしても、基本的な栄養素が足りていなければがんになってしまいます。これが「英語や数学の得点だけを上げてもダメで、英国数理社の総合点で勝負出来ないとダメ」という意味なのです。特にがんに関しては、そのまま当てはまります。
1科目だけ合格点、という健康本もあるんですね。その多くが、ダイエット本。とにかく栄養バランスはめちゃくちゃでも、痩せればいいわけです。しかし、そんな健康法を続けていると、いつかは病気になります。病気を予防したければ、まずはがん予防によいとされる食事やライフスタイルに関する本を購入し、それを実践してみることです。がんは総合点でないと予防出来ませんので、あらゆる病気の予防にもつながるヒントが隠されているわけなんです。
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| Q35・・・ サプリメントの上手な付き合い方とは? |
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A35・・・「サプリメントの上手な付き合い方」という題名の講演を聞きに行った方から、結論は「効果がないので飲むな」という内容にガッカリして帰ってきた、という話を聞きました。20年前ならいざ知らず、今頃それはないでしょう??
さてサプリメントが活躍できる場は、「予防とアンチエイジング」の分野です。多くの方は、病気になってから「何か良いサプリメントはないか」と探します。しかし、それでは遅いんです。病気になったら、まずは病院に行ってきちんとした治療を受けて下さい。その上で、高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風といった生活習慣病などの場合は、生活習慣の改善にプラスしてサプリメントでサポート可能であれば、うまく利用することもよいのではないかと思います。
病気の予防は、3段階のピラミッドで理解して下さい。一番下は「生活習慣の改善」です。その上に「サプリメントの摂取」がきて、一番上に「医薬品の服用」がきます。基本は何と言っても食生活や運動、休養、ストレス緩和といった生活習慣の改善で予防を心かげます。それでも病気の一歩手前まできてしまったら、すぐに薬に頼るのではなく、サプリメントなどを上手に利用しながら改善を図ることです。つまり生活習慣と医薬品との間にサプリメントを挟み込むことで、薬に依存しない健康作りを目指すことが基本になります。
サプリメントが本領を発揮するのは、何と言っても「アンチエイジング」の分野です。どんなに健康な人でも、やがて歳を取れば老化に伴い、様々な症状が出てきます。それをほったらかしにせず、サプリメントでうまくケアしていくことが理想です。例えば、年齢とともに進行していく骨粗鬆症の予防にはカルシウムのサプリメント、軟骨のすり減りにはグルコサミンを主体としたもの、白内障の予防にはルテインとゼアキサンチン、前立腺肥大にはノコギリヤシ、更年期障害にはイソフラボンやブラックコホシュなど……といった具合に早めのケアを心がけて下さい。
いつまでもあると思うな、親と健康!!
最後に一番大事なことを言いますと、3〜6ヶ月間続けてみて結果の出るサプリメントを選ぶことです。最初の1ヶ月目は、自分の身体に合うかどうかをチェックします。それで問題がなければ、もう2〜3ヶ月は続けてみて下さい。医薬品ではありませんので、1ヶ月では短すぎます。
たとえ値段が安くても「低品質」なものは、選んではいけません。単なる気休め程度では、お金をドブに捨てるようなものですから……。
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| Q36・・・ 医薬品との飲み合わせは、大丈夫でしょうか? |
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A36・・・サプリメントによっては、医薬品と飲み合わせると問題が起こる場合もありますので注意が必要です。一般的には「医薬品の働きを強めてしまう場合」、逆に「医薬品の働きを弱めてしまう場合」の2パターンがあります。
食品でも、例えばニフェジピン系の血圧の薬はグレープフルーツジュースと一緒に飲んではいけないことは、よく知られています。血圧の薬が効きすぎて、低血圧症を引き起こす危険があるためです。またワーファリンを飲んでいる場合は、ビタミンKの多い納豆や緑黄色野菜に気をつけないといけません。それは、ビタミンKによってワーファリンの効き目がなくなってしまうからです。
医薬品を飲まれている方が、もしサプリメントを併用したいのであれば、ぜひサプリメントの専門家にご相談下さい。
適切な専門家が身近にいない場合は、どうしたらいいのか?
まずは、薬を処方してもらっている薬局の薬剤師に「飲み合わせてはいけない食品や栄養素、成分」について聞いてみましょう。そして、その内容をサプリメントメーカーに電話して伝えることです。メーカー側は、栄養素や成分などから「飲み合わせてよいものかどうか」を回答してくれるはずです。
メーカーに電話しました。すると「うちの商品は、どんな薬と飲み合わせても問題がない」「今までにトラブルを起こしたことがないので、心配ない」など、科学的な説明ではなく、いい加減な対応をしているメーカーからは、絶対に商品は購入しないこと。社員教育も出来ていない企業に、良い製品開発が出来るとでもいうのでしょうか。
良いサプリメント選びのポイントの一つは、メーカーに直接どんどん電話して対応や社員の教育レベルを知ることです。
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| Q37・・・ 専門家によって意見が異なるのは、なぜですか? |
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A37・・・意見が異なるといえば、消費税論争があります。ある専門家は「すぐにでも消費税は上げなくてはならない」、一方の専門家は「すぐに上げる必要は無い」。この違いは、何から来るのでしょうか?
麻生内閣が行き詰まり、選挙になれば「民主党の勝利、間違いなし」と言われ始めた頃、不思議なことが起こりました。これまで誰もが口にしなかった小沢氏と鳩山氏の政治資金規正法違反が突然、浮上したのです。これでは、民主党政権に反対するグループが意図的に仕組んだものと疑われても仕方ありません。その影響もあってか、衆議院選挙では過半数は取れたものの3分の2議席には至らず、社民党や国民新党との連立を余儀なくされました。それでも、まだこの時点では「無駄を省いて、出来る限り増税を食い止める」路線は維持されていました。
しかし、長妻氏プランは厚労省官僚の猛反発で頓挫し、鳩山氏の普天間構想は外務省と防衛省官僚のサボタージュで何も進まず、特別会計と特殊法人への切り込みも頓挫。結局、自分たちが無力であったことを隠すために、「事業仕分け」という名のパーフォーマンスで誤魔化したわけです。しかもこの事業仕分けの中に「災害対策費4000億円カット」が入っていた……という皮肉な結果になってしまいました。
管氏は「消費税アップは必要不可欠だ」と言いますが、どこかおかしいと簿記会計を勉強した者ならば誰でも思います。収支というものは「負債」と「資産」というバランスシートから成り立っており、確かに日本の負債は1000兆円もありますが、その一方で700兆円もの資産がありますので、すぐに国家が破綻するという危機感を煽る発言の出所は、どこから来ているのでしょう?
ついでに言えば、福島第一原発では「安全だ」という一点張りで、放射能漏れの事実を隠し、消費税では「このままでは日本は沈没する」といった危機感を煽っている。本当のことをなぜ国民に伝えないのでしょうか?
実は、消費税をアップすれば「特別会計の見直しをする」といったプランが立ち消えとなり、天下りや特殊法人で甘い汁を吸っている官僚が助かるわけなのです。従って、管内閣が増税論を持ち出すのは、民主党が財務官僚との政権闘争に敗北したからに他なりません。その結果、いつも損をするのは国民なのです。「子供手当て」が無くなっても、プラスがゼロになるだけだと思っていたら、大間違いです。子供手当てが決まった時点で扶養控除が無くなっているので、扶養控除が無い分、事実上の増税なのです。
話が長くなってすみません。私が言いたいことは、サプリメントの世界でも「政府、厚労省」サイドの専門家、「医師会、製薬メーカー」サイドの専門家、「サプリメント企業」サイドの専門家とでは、それぞれ意見が異なるという事実を知って欲しいのです。
大学教授などは、研究を続けるために多額の研究費が必要になります。厚労省や文科省からも研究補助費が貰えますが、政府の方針に反対するような学説を唱えていると補助金が貰えなくなります。それでもいいという学者は、サプリメント会社から補助金を貰い、サプリメントの研究を続けます。すると内容は、サプリメント企業側に都合のよいようなものになってしまいます。また企業が大学に寄附講座などを提供し、その大学の先生を取り込んで「都合のよいデータ提出」などをお願いすることがあります(原発事故に際し、東京電力と大学教授との癒着がないことを祈ります)。
本来、学問というものはニュートラルでないといけないものなのですが、人は誰でも自分の利益を最優先する存在なので、自分の利益のために魂まで売り渡すようなことが実際に起こります。同じ大学内でも派閥闘争が起こります。余談ですが……私はそのような権力闘争が嫌いなので、大学教員になるのを辞めて在野に下りましたが、在野ではメシが食えないなど、それなりに大変な人生を送っています(笑)。
さて、2008年4月にスタートしたメタボ検診の診断基準、覚えていますか?
「男性のウエスト85センチ以上、女性のウエスト90センチ以上」。この基準がわずか1年で「女性のウエスト80センチ以上」に変わってしまったのです。そもそもがんが死亡率ワースト1の日本に、メタボリックシンドロームなるものが必要だったのでしょうか?
基準値が変化したものは、過去にも沢山ありました。最高血圧が160→140、総コレステロール値が240→220……などです。ハードルが上がれば、その分病人が増えます。それで得をするのは病院と製薬会社です。
同様にサプリメントにも、実はハードルがあるのです。「政府、厚労省」サイドの専門家は、サプリメントのハードルを「医薬品と同等基準」と考えますので、その結果、ほとんどのサプリメントは「有効性なし」と主張します。また「医師会、製薬メーカー」サイドの専門家は、サプリメントで病人が減れば収入が減少するので、サプリメントそのものに反対です。
では理想のハードルとは、どのようなものでしょうか?
私は、サプリメントは「病気の治療」を目的とするものではなく、「健康維持や予防」に役立つものという立場をずっと主張し続けてきました。つまりサプリメントのハードルを「医薬品と同等基準」と考えること自体、ナンセンスなのです。仮に医薬品を「有効性10」とすれば、サプリメントは健康維持や予防する力があれば充分なので、「有効性3〜5」程度でよいわけです。健康なうちはサプリメントと上手に付き合い、病気になったら病院でしかるべき治療を受ける。サプリメントと医薬品とを同等基準で比較すること自体、おかしいと思います。つまりは、どこにハードルをセットするかの違いなのです。私が理想と考えるのは、サプリメントについては「安全性」と「品質」に関して厳しい基準を設け、さらに「有効性」に関する審査基準を国が設定することで、粗悪品を排除して良品を残し、それをうまく利用してもらうことで医療費の軽減を図ること……国民医療費軽減の意味でも、一番良い方法ではないかと思っています。
皆さんは、これからも講演会やインターネットなどで、様々な専門家の意見を耳にすることと思います。しかし、人は「自分の立場に都合のよい情報を流す」という前提で、客観的に判断してもらいたいと思います。気をつけたいのは、書き込みをした人の名前も無い、所属も分からない、連絡先も無いような「匿名のネット上の書き込み」です。書き込んだ内容に社会的責任を負わないような人に、そもそもネットで他人を誹謗中傷するような権利があるとでもいうのでしょうか?
ネット上での書き込みには、氏名・所属・連絡先の明記を法律で義務付けて欲しいと思います。そうしないと歪曲された情報が伝えられ、個人ばかりでなく社会的にも多くの混乱と損害を生じる危険性があるからです。
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| Q38・・・ 放射能対策によいサプリメントは、何ですか? |
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A38・・・放射能は、空から降ってくる、風に乗ってやってくる、雨と一緒に落ちてくる……防護の基本は、なるべく必要が無い時は「外出を控える」。外出の際には、マスク等でなるべく体を覆い、帰宅したら「衣服のチリを落とす」……ことです。
それでも飲み水、野菜などの飲食物から、体内に入ってきてしまいます。日本では、厳しい暫定基準を設定しておりますので、まず必要以上に放射線を浴びた野菜などは市場に出回ることはありませんのでご安心下さい。また水道水の場合は、ニュースの報道をこまめに見て、「飲むのを控えるように」と報道された時はミネラルウォーターなどに切り替えましょう。
それでもパーフェクトに防げるわけではありません。放射能がやはり心配……という多くの方から質問を受けましたのでお答えしたいと思います。放射能対策のサプリメントの基本は、「放射性物質の吸収阻害」「体内からの早い排泄」「発ガンの予防」、以上の3つです。
「放射性物質の吸収阻害」
放射性物質を消化管内で吸着して、体内への吸収をブロックするものには「食物繊維」があります。チェルノブイリ事故で後遺症に悩む患者に対し、動物性食物繊維のキトサンを投与したところ、セシウム137の排泄を高めたとの報告もあります。従って、食物繊維をメインにしたサプリメントが良いと思います。
「体内からの早い排泄」
体内に侵入した放射能は、ヨウ素の場合は尿中に、その他のものは主に肝臓で作られる胆汁に混ざり、糞中へと排泄されます。しかし、腸管循環により、再び胆汁が再吸収されるため、例えばセシウム137を摂取した場合、半減するには約100日もかかるといわれています。そこで胆汁の再吸収を抑えるには、やはり食物繊維をメインにしたサプリメントがベストです。また胆汁の生産と排泄は肝機能に依存するので、肝臓の働きをよくするようなサプリメントを一緒に摂取するとよいでしょう。
「発ガンの予防」
放射能が怖いのは、体内に入ると多量の活性酸素を発生させることです。活性酸素は正常細胞のがん化を促進しますので、広島・長崎の原爆では多く方が白血病などのがんに苦しめられました。チェルノブイリ事故では、子供の甲状腺がんが発生しました。そこでサプリメントでは、ビタミンC・E・カロテノイド・フラボノイド・ポリフェノールといった抗酸化物をメインにしたものがベストです。なおこれらの単体製品を数種類摂取するとなると金額も高くなります。従って、予め複数の成分が組み合わされている製品が良いと思います。
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| Q39・・・ 抗酸化サプリメントは、単体ではダメですか? |
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A39・・・人はなぜ老化をするのか?……その有力な仮説として「活性酸素説」があります。これは、体内に発生する活性酸素によって細胞や血管にサビが生じ、老化が進行するという説で、1956年にネブラスカ医科大学デンハム・ハーマンが提唱したものです。当時は、学会から完全に無視された仮説でした。その理由は、もし活性酸素が有害ならば、それを防ぐものが体内にあるはずなのに無いではないか?
ようやくハーマンの仮説が注目され始めたのは、1969年のこと。米国の生化学者ジョー・マッコードが、SOD酵素を発見したためです。さらに1980年には、米国国立老年学センターのリチャード・カトラーが、霊長類において「肝臓内のSOD濃度が高い動物ほど寿命が長い」という研究を発表し、活性酸素老化説は一躍注目されることになりました。
人は、酸素を取り入れてエネルギーを作り出していますが、その過程でも約2%が活性酸素に変わってしまいます。そこで、体内で生産されるSOD、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、カタラーゼといった抗酸化酵素が、活性酸素を消去する働きをしています。しかし、それだけでは不足するため、外部から積極的に抗酸化物質を補う必要があるのです。
SODを合成して補えば、最も効率的ではないのか?……との意見もあります。しかし分子量が大きく、摂取しても消化管内で分解されてしまい、経口投与ではほとんど効果がありません。
そこで、食品などに含まれるビタミンC、E、カロテノイド、フラボノイド、セレン、CoQ10、αリポ酸といった抗酸化成分で補うことが大切になってきます。
もし抗酸化成分を摂取する場合は、単体で摂取するよりも複数のものを一緒に摂取した方が効果的です。例えば、ビタミンCとビタミンEは単体で摂取するより、同時に摂取した方が効果は倍増します。CoQ10はビタミンEを還元し、セレンはビタミンEと相乗的に作用、αリポ酸は体内のグルタチオンを増強させ、CoQ10、ビタミンC、ビタミンEを還元させます。
このような相互作用を、抗酸化の父レスター・パッカー博士は「抗酸化ネットワーク」と名づけました。彼は、その著『The Antioxidant
Miracle』の中で、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオン、CoQ10、αリポ酸、さらにフラボノイド、カロテノイド、セレンなどを中心に抗酸化物の重要性を提唱しています。中でもαリポ酸は酸化されたビタミンCとE、CoQ10を還元し、グルタチオンを増強させるので「マザー抗酸化剤」とも呼ばれています。
間違って欲しくないのは、αリポ酸だけを取るのではなく、これらの抗酸化成分をまとめて摂取することで良い働きが得られるということなのです。
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| Q40・・・ 抗酸化力の高いものを飲めば、効果的ですか? |
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A40・・・活性酸素を消去する力を「抗酸化力」といいます。よくメーカーなどのホームページに載っているのは、ビタミンEの効力を1とすると、βカロテンは50倍、リコピンは100倍、αリポ酸は400倍、「だから飲むんだったらαリポ酸!!」といった説明です。問題は、「効力の高いものだけを飲めばいいのか」「大は小を兼ねるのか」ということです。
結論からいうと、大は小を兼ねません。
まず働く場所が、違います。大きく分けると水溶性のものは「細胞の外側」で働き、脂溶性のものは「細胞の内側」で働きますので、両方の抗酸化成分を飲まないとパーフェクトに働いてくれません。
もう一つの問題は、血液中に溶ける濃度には限界があるということです。つまり、沢山飲んだからといっても、限度を越すと尿などと一緒に排泄されてしまいます。最大血中濃度は、1リットル当たりビタミンEは15〜40、ビタミンCは30〜150、βカロテンは0.3〜0.6、リコピンは0.5〜1.0(以上、単位はμmol)です。従って、リコピンがビタミンEの100倍の抗酸化力を持っていたとしても、最大血中濃度はビタミンEの30〜40分の1程度です。沢山飲んだからといって、100倍の効果が期待出来るわけではありません。これらを理解しているサプリメントのプロであれば、抗酸化成分が単品のみの商品を皆さんにお勧めすることはないでしょう。
補足:抗酸化サプリのORAC値
「日常の健康維持」や「生活習慣病の予防」のために、抗酸化サプリを利用する消費者が増えています。問題は、そのような抗酸化力がサプリメントの摂取によって期待できるのかということです。
2010年度厚生労働科学研究の報告書(国立健康栄養研究所・竹林純氏ら)によれば、1日に野菜350gと果物200gを摂取した場合、期待できる抗酸化物質の量はORAC値換算で約4600μモル。そこで国内に流通している30種類の抗酸化サプリのORAC値(1日の目安量)を測定したところ、6〜32718μモルと大きな開きがあることが分かりました。
抗酸化サプリは、野菜や果物の摂取が不足しがちと考えられる際に利用するものですが、摂取しても思ったほどの期待が持てない商品があることも事実だということです。
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| Q41・・・ 業者は金儲けをしているだけ。サプリメントは「本当は効果なし」と思いますが? |
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A41・・・サプリメントの世界で意見を述べる専門家は、大きく3グループに分けることが出来ます。それは、「政府、厚労省」サイドの専門家、「医師会、製薬メーカー」サイドの専門家、そして「サプリメントメーカー」サイドの専門家です。
大学教授などは、研究を続けるために多額の研究費が必要になります。厚労省や文科省からも研究補助費が貰えますが、政府の方針に反対するような学説を唱えていると補助金が貰えなくなります。それでもいいという学者は、サプリメントメーカーから補助金を貰い、サプリメントの研究を続けます。すると内容は、サプリメントメーカーに都合のよいようなものになってしまいます。また「医師会、製薬メーカー」サイドの専門家は、サプリメントで病人が減れば収入が減少するので、サプリメントそのものに反対の立場を取ります。
本来、学問というものはニュートラルでないといけないものなのですが、人は誰でも自分の利益を最優先する存在なので、自分の利益のために魂まで売り渡すようなことが実際に起こります。
一般に科学者というのは、「科学的根拠」を元に意見を主張します。「科学的根拠」とは何かというと「数値」です。数値に基づかない意見を主張する人は、科学者ではありません。しかし、その「数値」そのものを上げ下げ出来るので、その人の立場次第で意見が大きく分かれてしまうことが起こるわけです。
2011年3月に発生した福島第一原発事故。当初、救援に向かう自衛隊員の被曝量基準は「100ミリシーベルト以内」でした。しかし、それでは何も作業が出来ないことがわかると、一気に「250ミリシーベルト以内」に引き上げられました。また一般住民の許容される年間被曝量は「1ミリシーベルト以内」でしたが、いつの間にか「20ミリシーベルト以内」に変更されてしまいました。つまり、ハードルを下げることで政府は「安全だ」「問題ない」という風に摩り替えてしまったわけです。
科学者によって意見が大きく分かれるのは、どの数値を基準にするかによる違いなのです。
サプリメントも同じです。医薬品と同等レベルの有効性を基準にすれば、「ほとんどのサプリメントは有効性なし」になってしまいます。私は、サプリメントは「病気の治療」を目的とするものではなく、「健康維持や予防」に役立つものという立場をずっと主張し続けてきました。つまりサプリメントのハードルを「医薬品と同等レベル」と考えること自体、ナンセンスなのです。仮に医薬品を「効力10」とすれば、サプリメントは健康維持や予防する力があれば充分なので、「効力3〜5」程度でよいわけです。
健康なうちはサプリメントと上手に付き合い、病気になったら病院でしかるべき治療を受ける。サプリメントと医薬品とを同等基準で比較すること自体、おかしいと思います。つまりは、どこにハードルをセットするかだけの違いなのです。
正確には言えませんが、私の経験から「医薬品と同等レベル」の効果があるサプリメントは、全体の1割ぐらいだろうと思います。その多くは、ヨーロッパなどで医薬品扱いのハーブ系のものです。
ヨーロッパでは医薬品なのに、なぜ日本では医薬品にならないのか?
その理由は、日本では「医薬品の成分は単体」でないと認められないからです。つまり、ハーブというのは複数の成分の集合体です。しかし、日本では1種類の成分が入っているものしか医薬品として認められていません。
それから、飲んでも気休め程度のもの。これは、全体の3割ぐらいあるのではないかと思います。その多くは、ダイエット系のもの。ネズミの皮下脂肪は減らせても、人の皮下脂肪まで減少させるのはかなり難しいと思われます。
そして、残りは「効力3〜5」程度のもの。それだけでは「病気の治癒」に至りませんが、「健康維持や予防」に役立つものなので、上手にお付き合いしていただきたいサプリメント群です。
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| Q42・・・ 講演会に大学教授が……その商品は信用出来ますか? |
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A42・・・「サプリメントの講演会に○○大学教授が来て、説明をしていました。その商品は信用出来ますか?」、このような質問をよく受けます。問題は、どの程度その教授が商品開発に関わっているのか……にもよります。極端な話、講演料さえ出せば、サプリメントについて話をする大学教授を呼ぶことは可能です。しかし、それでは商品と大学教授とには何の因果関係もありませんので、そのサプリメントを信用することも出来ません。大手企業では、大学教授などを顧問として抱え、商品開発などのアドバイスを受けているところもあります。そのような場合は、あの程度信用がおけるかもしれません。
もしそのサプリメントが欠陥商品で、安全性などの問題が後から起こった場合、最悪のパターンは大学を首になる危険もあるので、顧問になる場合は慎重にならざるを得ません。一方、勤務医ではなく開業医の場合は、個人経営の病院ですので、万が一サプリメントに問題が起こっても、その医師が職場を首になることはありません。自分が経営している病院ですので……。その意味では、開業医が講師よりは、大学教員が講師の講演会の方が、信用がおけるとも言えます。
信用度を測る一番ベストな方法……それは、商品カタログをチェックすること。もし商品カタログの中に顔写真入りで大学教授などが専属顧問として紹介されている場合は、最も信用度が高いと考えてよいでしょう。それは「その商品について推奨する」「太鼓判を押す」という暗黙の了解が出来ているからです。講演会に呼ばれた時だけ参加するが、カタログには名前を載せないというケースは、その企業に対して100%の信頼をおいていないとも言えるからです。
信頼のおける企業からでないとサプリメントは買わない……という方は、まずはメーカーに問い合わせて商品カタログを取り寄せてみて下さい。カタログに著名な研究者が専属顧問として掲載されていれば、まずは安心です。医師の場合は、開業医ではなく勤務医、中でも大学病院などの勤務医であることが望ましいでしょう。
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| Q43・・・ サプリメントを飲んでいたが、病気になったのはどうして? |
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A43・・・結構、聞かれる疑問ですね。多くのサプリメント会社の社員は「飲んでいたからこそ、病気の進行がゆっくりだったんですよ」……なんて説明しているのでしょうね。
もちろん、効果のあるサプリメントならば、その可能性はあります。一つだけ言えるのは、病気の予防は「総合的」でないと無理だということです。健康になるためには、バランスの取れた食事、それ以外にも適度の運動、休養、ストレスの少ない生活、そして汚染の少ない環境に住む……など、トータルで考えないといけません。
サプリメントは、「食事のバランス」がどうしても困難な場合、それをサポートするのが一番の目的。そう考えると、健康になるための条件の一部でしかないことがわかります。
また多くの人は、血圧が高いから血圧を下げるサプリ、糖尿病だから血糖値を下げるサプリ、がん予防には免疫を高めるサプリ……と、機能性サプリのことしか考慮に入れていません。しかし、根本は「食事のバランスの悪さ」に由来するものなので、まずは「機能性サプリ」を摂取する以前に、不足しがちな栄養素、日本人の場合はビタミン・ミネラル、そして抗酸化成分をしっかりと補えるサプリメント、つまりは「栄養補助サプリ」を優先することが先決なのです。
しかし、多くの人は(販売業者を含めて)「栄養補助サプリ」の重要性に気づいていない。基礎が出来ていないのに、応用だけしようとしている。その結果、思うような改善が見られない。そのことが、サプリメントの評価を低下させているわけです。
何事も"基礎"が大切。まずは、サプリメントを取りたいのであれば、自らの食生活を見直し、もしバランスが悪いのであれば、その不足を補えるサプリメントからスタートしてみて下さい。
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| Q44・・・ 製品に記載された表示は、どこをチェックしたらいいのですか? |
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A44・・・サプリメントの製品には、JAS法や健康増進法に基づいた表示が義務付けられています。JAS法に基づく表示では、名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造業者等の氏名又は名称及び住所、となっています。また健康増進法に基づく表示は、当該食品の単位あたりの熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウムの各量、表示したい栄養成分など、です。
これらの表示がない場合は論外ですが、まず第一に注目したいのは「有効成分における含有量表示」です。例えば、膝の痛みによいといわれるグルコサミンを例に取ると「1日あたり何mg摂取できるのか」が分からないといけません。これまでの研究では、だいたい1日の目安量は1500mgですので、その量が摂取可能かどうかをチェックしてみましょう。「グルコサミン配合」とは書いてあっても、1粒あたりの含有量表示がない。そのような製品は、間違っても購入してはいけません。何mg摂取できるかわからなければ、飲んでみて有効かどうかもわからないし、過剰症の心配も懸念されます。たとえわずかでも入っていれば「グルコサミン配合」とは書けますが、わずかな量を摂取したところで単なる気休めにしかなりません。
次にチェックしたいのは、「使用上の注意書き」や「ロット番号(製造番号)」です。サプリメントは食品とはいえ、人によっては重篤な症状が起こる場合もあります。そこで、「アレルギーを持っている人は摂取を控えて下さい」とか「医薬品を飲まれている方は医師にご相談下さい」などの表示が明記されているものを選びましょう。また万が一問題が生じた場合、ロット番号(製造番号)があるかどうかも重要になってきますので、チェックしてみましょう。
次に「問い合わせ先がはっきりしているか」です。企業情報については、インターネットで製造元・販売元のホームページをチェックしてみましょう。いまどきホームページが存在しない企業は論外ですが、明らかに怪しそうな企業かどうかは、ホームページである程度はチェック出来ます。さらにわからないことがあれば、電話して聞いてみましょう。電話の応対の仕方いかんでも、「きちんと製品作りに取り組んでいる企業かどうか」を察することが可能です。
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| Q45・・・ レスベラトロールの摂取で、長生き出来ますか? |
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A45・・・2011年6月12日の夜、NHK番組で放送された「あなたの寿命は延ばせる〜発見!長寿遺伝子〜」で紹介され、話題となった成分レスベラトロール。レスベラトロールは、ブドウの果皮やピーナッツの薄皮、ザクロなどに含まれているポリフェノールの一種です。
レスベラトロールは、長寿の源であるサーチュイン遺伝子の働きをONにすることで、代謝やエネルギー産生の恒常性を調節し老化を抑制。また強力な抗酸化効果を持ち、活性酸素による過酸化脂質の生成を抑制するだけではなく、SOD様活性により活性酸素の除去にも役立つといわれ、これまでのマウスを用いた研究では寿命延長、抗炎、抗がん、認知症予防、放射線による障害の抑止、血糖降下などが報告されています。
レスベラトロールを販売する業者の中には「チャンス到来!!」とばかりに、広告や宣伝を打つ一方で、「レスベラトロール効果はマウス実験でのもので、ヒトに関しては未解明」とする意見も多数あります。一体どちらが正しいのか?
結論から言えば、長寿遺伝子の数は200とも300ともいわれ、サーチュイン遺伝子だけを活性化させても大きな長寿効果は得られない、ということなのです。マウスのような小型動物の実験では、レスベラトロール単体のみである程度の延命効果はあるものと思われます。しかし、ヒトの寿命を延ばすにはそれだけで効果が得られるということは考えにくいわけです。
長寿遺伝子に関する研究は、まだ始まったばかりです。一つの成分のみで健康に貢献したり、長生きに結び付くようなものは存在しないということを肝に銘じて、サプリメントとの良い関係を続けて欲しいと願っています。
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