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・「天然にがり研究会」の発足 2001年4月、熊本県立大学・奥田拓道教授を中心に我々は「天然にがり研究会」を発足させました。ちょうど1997年、塩の専売法が改正され、自然塩ブームが起こった時期でした。「精製塩より自然塩の方が良いのであれば、にがりも化学合成品(塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトン)ではなく、昔ながらの塩田で作られたにがりの方が良いのではないか」きわめて素朴な発想でした。当時、天然にがりについての科学的文献は皆無に等しく、症例も山口県防府市で開業医をしている真島真平医師による報告のみで、研究はまったくの手探り状態からスタートしました。 我々が考えたことは、天然にがりの主成分がマグネシウムであることから「マグネシウムの体内での働き」を調べ上げ、それと同時並行して、アンケート調査を実施。アンケートで改善効果が高いものをマークして、奥田教授が動物実験で確認試験を行うという手順です。 ・アンケートの実施! アンケートは、天然にがり50ccのサンプルをメーカーの協力のもとに無料配布し、1本使い切った段階でアンケートに答えてもらいました。最終的には、3年間の間に1884名分の回答を得ました(参考資料1)。なおアンケートに使用したにがりは、インドネシアの塩田で作られたにがりで、比重1.295、32ボーメ、pH6.5、1cc当たりの硫酸イオン97.1mg、マグネシウムイオン68.6mg、ナトリウムイオン33.7mg、カリウムイオン15.5mg(以上、食品衛生研究所調べ)のものを使用しました。 アンケート結果は、多少のプラセボ効果があるにせよ改善率の高いものが非常に多く、我々の予想を上回るものとなりました。そこで、アンケート結果とマグネシウムを中心としたミネラルの働きとの関連性から奥田教授に確認試験を行っていただいたところ、「抗がん作用」「抗アレルギー作用」「糖質及び脂質の吸収抑制作用」などがマウスの実験で確認されました。 ・フジテレビ「得ダネ!」と静岡第一テレビに出演 特に花粉症やアトピー、ぜんそくなどに良いことがわかり、嬉しいことには、静岡第一テレビとフジテレビ「得ダネ!」から番組の出演依頼を受けました。フジテレビ「得ダネ!」のディレクターからは「にがりを飲んで従来の花粉症が良くなったので、ぜひテレビで取り上げたい、糸日谷さんにもご出演願いたい」との強い要請があり、出演させていただきました。 ・「抗アレルギー作用」ではなく 「にがりダイエット効果」が大ブーム しかし・・・大変残念なことに、にがりの持つ「抗アレルギー作用」はダイエットブームに消され、世間一般にはまったく無視されてしまいました。天然にがり研究会が発足して1年半後のことでした。某テレビ番組で、"にがりのダイエット効果"に関する特集が組まれ放映されました。これは、我々にとってはまったく寝耳に水の話でした。というのも番組に出演していた医学博士は、天然にがり研究会のメンバーではなく、またにがりを専門的に研究している方とも思えなかったからです。しかし、その番組の影響力は絶大で、瞬く間ににがりのダイエットブームが起こってしまったのです。 こうしてにがりブームは、マスコミの産物によって誕生しました。苦労してデータを集めてきた我々にとっては嬉しくもあり、かつ大変な不安を抱えることとなりました。というのもマウスの実験において「糖質及び脂質の吸収抑制作用」などは確認しておりましたが、「ヒトのダイエット効果に関する研究」は行っていなかったからです。今から思えば、私自身大変反省しなくてはいけません。アンケート調査でも「にがりを飲んで血糖値が下がった、中性脂肪が下がった」という数多くの報告があり、「生活習慣病に良い」との認識で"にがりブームを静観してしまっていた"からです。 ・私の使命は二つ! 当時、私の使命は「にがりの持つ良さ、例えばマグネシウムの補給や抗アレルギー作用等」を世間一般に正しく伝えることでした。 しかし、この事実は、ダイエットブームの風に消され、犬の遠吠えのごとくマスコミからまた無視され続けました。 雑誌やテレビの取材においても「にがりの持つ抗アレルギー作用」のところはカットされ、「糖質や脂質の吸収抑制効果」のところが、"ダイエット"という文字の下に大きく取り上げられてしまいます。また飲みすぎは"下痢"になりますが、多量の飲みすぎ(コップ一杯)は「急性マグネシウム中毒」を引き起こしますので注意が必要です。そのため、良心的な商品は極力小さなボトルで、しかも多量に出ないよう小さな穴を開けています。小児が誤って口にしないような配慮からでした。 ブームというのは恐ろしいもので、瞬く間に内容成分の明記も無いような粗悪品が出回り始め、ミネラルウォーターと見間違うような大きなペットボトルで販売されるにがりが後を絶ちません。また製品によって濃度(海水濃縮度)が異なるため、一日に飲む適量すら曖昧です。そこで、私は「マグネシウムの含有量から調べる摂取適量」の"早見表"を作りましたが、これは許可も無く勝手に雑誌に掲載されたり、医者の書いたにがり本に無断転載されてしまいました。 ・私たちが恐れていた事件が・・・ 2004年3月、私たちが恐れていた事件が神奈川県にある知的障害者施設で発生しました。便秘がちの施設入居者の改善に職員がにがりを使っていたことは、我々の研究結果から見ても適切であったと思います。しかし、大きなペットボトル入りのにがり原液を冷蔵庫に入れておいたため、職員がミネラルウォーターと間違え、それを施設入居者に直接飲ませ急性マグネシウム中毒による死亡が発生してしまったのです。 「にがり商品は極力小さなボトルで、しかも多量に出ないよう小さな穴を開けるよう販売業者にお願いしたい」。私のマスコミを通じての警告は、数多くの販売業者へは届きませんでした。 尊い命が亡くなられたことを心からお悔やみ申し上げます。またにがりブームは終焉しましたが、星薬科大学の杉山先生のように「にがりの必要性」を主張していただける研究者がいらっしゃることに感謝申し上げます。また反省すべきことは、反省しなくてはなりません。 ・反省点 そして今後の私の使命 それは、NRの使命の一つである「ヒトのデータに基づく科学的エビデンスのある健康食品を消費者に伝えること」です。にがりブームに関してもマウスのデータとアンケート調査の結果から先走りしてしまった感が否めません。もう少し顕著に健康食品を捉えなくてはいけないということです。 最後になりましたが、今後は、今までのことを十分反省しながら新しい健康食品の開発に力を注ぎたいと思っています。
冬といえば、鍋や湯豆腐が有名ですが、温かい天然にがり豆腐を作ってはみませんか。作り方は、簡単です。 【用意するもの】 ・天然にがり(濃度の違いに注意しましょう) *薄めのタイプ・・・100ml当たりマグネシウム量 1000mg前後 *中間のタイプ・・・100ml当たりマグネシウム量 3000mg前後 *濃縮のタイプ・・・100ml当たりマグネシウム量 6000mg前後 ・成分無調整豆乳(スーパーなどで紙パックに入って売っています) ・電子レンジOKの容器 ・ラップ (作り方) 1、豆乳を容器に入れてから、天然にがりを適量加えてよくかき混ぜます。 *適量とは、 薄めのにがり→豆乳200mlに対して 10〜12ml 中間のにがり→豆乳200mlに対して 5〜6ml 濃縮のにがり→豆乳200mlに対して 2〜3ml 2、容器の上からラップをかけて、電子レンジに入れます。加熱時間は、強(500〜600W)で3〜4分。 3、レンジから取り出して、固まり具合を見ます。固まりが弱い場合は、さらに20〜30秒刻みで加熱していってください。 4、うまく固まったら(といっても普通の豆腐よりは、軟らかい感じです)、レンジから取り出し、ラップをしたまま10分ほど蒸らせば出来上がりです。 最初のうちは失敗することもありますが、数回作っているうちにコツがつかめてきます。